頭皮のトラブルの中でもフケについて悩んでいる人は男性・女性問わず多いのではないでしょうか。フケを発生させないためには、頭皮をいかに乾燥させないかが重要となります。そのためには、日常的に取り組める頭皮の乾燥対策を実施しなければいけません。
そこで今回は、頭皮が乾燥する原因について調査し、防止するためのケア方法について説明していきます。また、おすすめの保湿アイテムについても紹介しますので、乾燥によるフケに悩んでいる人はぜひ目を通してみてください。
頭皮の乾燥はフケの原因に!
頭皮が乾燥することはフケが発生する主な原因のひとつです。では、なぜ頭皮が乾燥するとフケが発生するのでしょうか。
予防をするうえで重要な知識となるため、乾燥によってフケが出る理由について解説していきます。
洗い過ぎは禁物|皮脂のとりすぎが乾燥を招く
頭皮が乾燥することで発生するフケのことをを「乾性フケ」といい、薄い皮のようなものがパラパラと落ちてくるのが特徴です。衣類に白い皮が付着しているのが乾性フケで、手で払うだけで簡単に取り除くことができます。
乾性フケは頭皮が乾燥していることにより発生し、皮脂を取り除きすぎていることが大きな原因です。シャンプーをし過ぎる「過度な洗髪」や、洗浄力の強いシャンプーを使うことで頭皮に必要な皮脂まで除去してしまうと頭皮は潤いを失います。
頭皮が乾燥をすると免疫力が低下してしまい、新しい肌を生み出すターンオーバーのリズムが狂います。すると、古い角質だけでなくこれから育つ未熟な角質も剥がれ落ちてしまうため、フケは増える一方です。
頭皮を乾燥から守るには? おすすめのヘアケア方法を紹介
上述した通り乾燥によるフケは皮脂を過剰に除去してしまうことが主な原因です。そのため、乾性フケを防ぐには頭皮を乾燥から守らなければいけません。
ここでは、頭皮を乾燥から守るおすすめのヘアケア方法について紹介していきます。
1. 洗いすぎをなくそう|正しいシャンプーの仕方とは?
シャンプーはほぼ毎日するといっても過言ではないため、正しい方法で行わなければ頭皮に悪影響を与え続けます。
乾性フケを防止するには、まずシャンプーの仕方を見直すことから始めましょう。正しいシャンプー方法について解説していきます。
お風呂の前にまずはブラッシング!
正しいシャンプーのやり方として、お風呂前にブラッシングをすることは非常に重要です。ブラッシングをすることで絡んでいる毛をほどき、頭皮や髪に付いているホコリや汚れをある程度落とすことができます。
また、ブラッシングは頭全体に行うことで頭皮マッサージも兼ねており、血行を促進して頭皮の汚れを浮かすことにも繋がります。
ある程度汚れが落ちることでシャンプーも楽になり、優しく洗うだけで十分綺麗になるため頭皮へのダメージも少ないです。面倒だと思わず、この一手間をぜひ実施してください。
シャンプーの前にしっかり髪と頭皮を濡らそう!
ブラッシングを終えたらしっかりと髪と頭皮を濡らし、お湯だけで洗います。ここではブラッシングで落とせなかった汚れを落とし、シャンプーの泡立ちを良くする狙いがあります。
そのままはNG! シャンプーはちゃんと泡立てて!
いよいよシャンプーを使い髪と頭皮を洗いますが、このときの注意点はまず手で泡立てること。
シャンプーをするとき、手に取った液を髪に付けて泡立てる人が少なくありません。しかし、それではシャンプーの原液が頭皮に付着することで刺激を与えてしまいますし、すすぎの際にシャンプーが残りやすくなってしまいます。
そのため、手でしっかりとシャンプーを泡立ててから泡で洗うイメージで行ってください。
洗い残しがないようにきちんとすすごう!
シャンプーの洗い残しは頭皮にダメージを与える原因です。そのため、お湯でしっかりと時間をかけてすすいでください。
また、その際はぬるめのお湯ですすぐことで頭皮の乾燥を防止できます。
ドライヤーで根本からしっかり乾かそう!
濡れた状態のままにしておくと頭皮が熱を持ち蒸れてしまい、菌が好む環境になってしまいます。
雑菌が増えてフケを発生させる原因になるため、洗髪後は自然乾燥に任せずドライヤーで根元からしっかりと乾かしてください。
2. シャンプーは低刺激の商品を選ぼう
乾性フケを防止するのは、低刺激性のシャンプーを選ぶことが求められます。洗浄力が高い商品は刺激が強く、頭皮にダメージを与えてしまうため要注意です。
では、どういった商品を選べば良いか特徴を解説していきます。
洗浄成分をチェック
シャンプーの種類にはアルコール系・石鹸系・アミノ酸系などがあり、それぞれで特徴が異なります。
大きな違いとしては洗浄力にあり、アルコール系と石鹸系は洗浄力が高く頭皮に刺激を与えてしまうため、乾性フケで悩んでいる人には不向きです。
アミノ酸系のシャンプーは洗浄力があまり強くないため、過剰に頭皮の皮脂を落とすことがありません。頭皮への刺激も抑えられることから、乾燥対策には適しています。
スキンケア成分配合の薬用シャンプーもおすすめ
乾性フケ対策としておすすめなのがスキンケア成分を配合している薬用シャンプーです。薬用シャンプーに含まれるグリチルリチン酸は抗炎症作用があり、頭皮への刺激を軽減してくれます。
薬用シャンプーのなかでも、コタセラシャンプーは薬用ならではの上質なケアができる商品として人気です。
3. スカルプケアに保湿ローションを利用しよう
シャンプー前にスカルプケアをすることも乾性フケを防止するうえで有効です。
スカルプケアは頭皮のケアを意味しており、血行を促進して毛穴に詰まった皮脂や汚れを除去することでフケや臭い防止に繋がります。
スカルプケアには花王のキュレル頭皮保湿ローションをおすすめします。繰り返すフケやかゆみに対して保湿ケアができる商品です。
乾性フケは頭皮を保湿することが重要なので、こういった保湿効果のある商品を選んでみてください。
ヘアケア以外にも! 頭皮を乾燥から守るには?
ヘアケアによる乾性フケ対策を紹介してきましたが、これら以外にも頭皮を乾燥から守る方法があります。
ここからは、日頃から意識することでフケ予防に繋がる対策方法を解説していきます。
生活習慣を見直そう|取り入れたい栄養とは?
ヘアケア以外で取り組めるフケ対策が、生活習慣の見直しです。
なかでも食事による栄養素の摂取は重要で、ビタミンB2とB6は積極的に取り入れたい栄養素です。
ビタミンB2は美容ビタミンともいわれており、肌荒れや髪のトラブルの防止に効果があります。ビタミンB6も皮膚を丈夫にするうえで欠かせない栄養素となるため、これらを多く含むレバーや卵、まぐろの赤身などを食べましょう。
睡眠不足も禁物! しっかり眠って疲れをとろう
頭皮のトラブルは睡眠不足によっても引き起こります。十分な睡眠が確保できていなければ皮膚の保護機能が低下してしまい乾燥を招くため、フケを発生させる大きな原因に繋がります。
頭皮の乾燥トラブルを防止するためにも、最低でも1日6時間は睡眠を取ることを心掛けてください。
頭皮を乾燥から守ってフケを防ごう!
頭皮が乾燥すると免疫力が低下して「乾性フケ」の発生に繋がります。
乾燥だけがフケの原因ではありませんが大きな要因のひとつではあるため、シャンプーのやり方などヘアケアの見直しや、食生活や睡眠などの生活改善を図ってください。
乾燥によるフケ対策は決して難しいものではないため、できることから始めていきましょう。
参考:
フケ症(徳島県医師会)