ミノキシジルには副作用がある? 治療を始める前にどんな副作用があるのかチェックしよう!

ミノキシジルは成人男性の4人に1人の確率でおこるAGAや女性の薄毛であるFAGAの治療薬として日本で最初に認可された薬です。現在では配合シャンプーや発毛剤など、様々な商品が製薬会社から発売されています。

過去の治験データなどから高い発毛効果が認められてるミノキシジルですが、気になるのは副作用。頭皮や毛髪に使うものなら、安心できる商品にこした事はありません。この記事ではミノキシジルの副作用や効能について詳しく解説しています。

AGAでお悩みの方や、これから治療を検討されている方はぜひ参考にしてください。

ミノキシジルには副作用がある?

はてなを持つ男性

結論から言うとミノキシジル外用薬は、添付文書に示されている使用方法を守っている限り、強い副作用が出ることは極めて少なく、安全性に問題はないとされています。ところが内服薬のミノキシジルには低血圧や循環器などへの副作用があり、育毛剤としての服用は推奨されていません。

そのためクリニックなどで内服薬でAGA治療を行う場合、ミノキシジル以外の治療薬を使われる事が多くなります。外用薬と内服薬での併用治療を考えている方は、安心できる医師の指導下での治療がおすすめです。

またミノキシジルは市販薬でも、第一医薬品に分類されるため、使用する場合は正しい知識をつけておくことが大切です。まずは、ミノキシジルの内容や特徴について詳しく知ることから始めましょう。

ミノキシジルの成分についておさらい|AGA(男性型脱毛症)治療薬のひとつ

ミノキシジルは脱毛症の治療薬として1980年代に世界で初めて認可された歴史のある治療薬です。ミノキシジルには血管を支える筋肉を柔らかくするという特徴があり、その作用を用いて血管を緩め、血圧を下げる効果が認められています。

本来、高血圧の治療薬(血圧降下剤)として1965年に開発されていましたが、循環器に負担がかかりやすいという点から、高血圧の治療薬として日の目を見る事はありませんでした。

しかし、血管拡張剤として服用している患者の多くから体毛や毛髪の多毛化の症状がみられ、脱毛症の治療薬として転用されるようになりました。現在では世界90カ国以上で承認されており、内服薬以外にもリキッドなどの外用薬もあります。

内服薬の副作用のリスクから、発毛剤と認められているのは外用薬のみとなり、含有量が1%の外用薬は女性の脱毛症に推奨されています。

外用薬として使用した場合のミノキシジルの効果とは|薄毛に対する育毛・発毛効果

AGAは男性ホルモンの影響により、脱毛を促すジヒドロテストステロン(DTH)という悪玉ホルモンが作用する事で発症します。この悪玉ホルモンの影響で頭皮の毛根に栄養を届ける血管が収縮し、頭皮全体の血行が悪くなり、健康な毛根まで退化してしまうのです。

そこでミノキシジルの出番です。

ミノキシジルには、「血行を促進する」「毛母細胞を活性化させる」という2つの発毛作用があります。1つ目の「血行を促進する」という作用についてですが、ミノキシジルを頭皮に塗布すると血管拡張作用により頭皮の収縮した血管の再生を促してくれます。

そのため、発毛を促す毛母細胞や毛乳頭細胞へ再び栄養素や酸素を届けることが可能となります。

次に2つめの作用ですが、ミノキシジルは毛髪の元となる毛母細胞の分裂を促してくれる「インスリン様成長因子1(IGF-1)」や「血管内皮細胞増殖因子(VEGF)」の形成を促す作用があります。毛母細胞が活性化されると分裂・増殖を行い、発毛作用につながるという訳です。

AGAを発症している頭皮にミノキシジルを使用すると、この2つの作用により毛髪が成長期から退行期へ移行するのを抑制し、発毛を促してくれます。

若ハゲといわれる若年性脱毛症や40~50歳代に発生する壮年性脱毛症など、全ての AGAにミノキシジルの作用は有効といえるでしょう。

内服薬・タブレットの服用は勧められていない|動悸やうっ血など

「男性型および女性型脱毛性診療ガイドライン(2017年版)」ではミノキシジルの内服薬での治療について国内では認可されておらず、行うべきではないと記述されています。このように発毛剤として認められているのは外用薬のみで内服薬やタブレットの服用は推奨されておらず、日本では製造・販売も認められていません。

ミノキシジルは血圧を降下させる作用があるので育毛剤として服用した場合、低血圧に似た症状が起こること、循環器系への副作用が強いことが理由に挙げられます。ミノキシジルを服用すると、血管拡張作用により、一時的に血管が拡張し、血流の流れが良くことで血圧も下がります。

血流の流れが良くなると、動悸が起こりやすくなります。この他にも、立ちくらみやめまい、ふらつきなどの症状も考えられ、日常生活や仕事への影響が考えられます。

また低血圧状態になると、静脈の血が異常に多く溜まるとうっ血を起こす可能性もあります。さらに、循環器系疾患として腎性全身線維症や腎不全、皮膚の硬化、高カリウム血症、多臓器不全等になる可能性もあると報告されています。

自己判断で服用するとこのようなリスクが伴う可能性があるため、通販などの商品には手を出さないようにしましょう。

ミノキシジルの副作用を解説|プロペシア・リアップ

皮膚の症状|かゆみや紅斑など

脱毛治薬の外用薬として世界各国で承認されているミノキシジルですが、血管拡張作用により、毛細血管が開くことで、人によってはかゆみや紅斑を伴う事があります。

厚生労働省や大正製薬の調査によると、ミノキシジルの外用薬を使用した約8%の人にこのような副作用が起こったと発表されています。商品によってミノキシジルの含有量が1%から5%と異なり含有量が多くなる程、皮膚刺激が強くなる傾向にあります。

女性の場合、含有量が1%のミノキシジル外用薬が推奨されていますが、男性でも敏感肌である場合、含有量は検討した方が良いでしょう。

また、プロペシアやリアップなどの市販薬の場合、添加物(エタノールやブチレングリコール)に対して下記のようなアレルギー反応が出るケースもあります。

  • 頭皮のかぶれ、フケ、使用箇所に熱感を帯びる等
  • 頭痛、めまい、ふらつき
  • 胸の痛み、動悸
  • 体重の増加、手足の浮腫み
  • 接触皮膚炎、湿疹、脂漏性皮膚炎

このような症状が現れた場合、即座に使用を中止し、クリニックなどで適切な処置を受けましょう。

体毛の症状|顔面の多毛など

ミノキシジルを内服薬で使用している場合、顔面の多毛化など、体毛全体に作用することあります。

外用薬では頭皮しか塗布しませんが、内服薬の場合は頭皮に限らず、全身に発毛成分が巡ることが原因とされています。症状としては、顔以外に手の甲、足の甲、肩などにも多毛化が起こる可能性があります。

この症状は頻繁におこる症状ではないですが、症状が起こった場合、レーザー脱毛で対応すれば症状は解消します。

内臓の症状|長期使用による心臓への影響

含有量によって多少前後しますが、ミノキシジル外用薬は最低約4〜6ヶ月間使用した方が効果が現れやすいといわれています。ミノキシジルの外用薬は、副作用が起こる頻度が少ない為、健常な人は長期使用しても特に問題ありません。

しかし、心臓や腎臓などの持病がある方や、もともと高血圧もしくは低血圧の方が長期使用すると、循環器などの臓器に影響を及ぼす可能性が考えられます。

また使用量をまちがっていたり、もともとアレルギー体質で相性が悪い、コンディションが悪く過剰な反応を起こしてしまうなどミノキシジル自体が原因でないケースもあります。

「使用方法をまちがって認識していないか」「体調をくずしていないか」なども普段から確認することが大切です。注意していても、むくみが出た場合や、動悸や胸の痛み、頭痛などが現れた場合、すぐに使用を中止して医師に相談しましょう。

使用上の注意からは予測できない副作用|EDや抑うつ症状、円形脱毛症など

ミノキシジルの製品には、使用上の注意などが必ず表記されていますが、まれに予測できないその他の症状が副作用として出る場合があります。

現在までに「眼痛」「耳鳴」「発疹 」「裂毛」「華麻疹」「不眠症」「感覚鈍麻」「睡眠の質低下」「眼瞼炎」「眼充血」「霧視」「ほてり」「腹痛」「上腹部痛」「毛髪変色」「円形脱毛症」「夜間頻尿」「眼圧上昇」などが報告されています。

この他にも有害な事例では、「アナフィラキシー反応」「男性性腺機能低下」「リビドー減退」「パニック反応」「抑うつ症状」などの副作用が少数ではありますが、報告されています。

ミノキシジルの使用で副作用が起きることもある|クリニックと相談しながら治療しよう

医者と患者

ミノキシジル外用薬を使用すると、ごく一部の人に皮膚炎、紅斑、そう痒感、刺激感や発疹などの副作用がおこる可能性がある事がわかりました。

しかし、健常な人が添付文書の使用方法を守っている限り、このような副作用が現れる可能は極めて少ないという事もおわかり頂けたかと思います。

「ミノキシジルの含有量は自分に合っているか」
「使用量を守っているか」
「持病などを持っていないか、コンディションは整っているか」

これらの内容を定期的に確認し、むやみに自己判断で内服薬に手を出さない事が、安全に脱毛治療を行う最良の方法です。市販の外用薬でも第一医薬品に分類される為、少しでも不安な方は購入前に薬剤師に相談してみると良いでしょう。

脱毛の範囲がひろく期間を設けて本格的に治療を考えている方は、クリニックで医師に相談する事をおすすめします。クリニックでは、外用薬と自分に合った成分の内服薬での併用治療を行う事が可能です。

また治療開始前と開始後に血液検査を行うので、自分にあった治療薬を早期に発見できます。

ミノキシジルの他にも、厚生労働省から承認されているAGA治療薬はプロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)の2種類あります。

これらの成分は、性欲減退や勃起不全などの副作用が報告されていますが、ミノキシジルとは作用が違う為、身体への負担が少なく治療できる可能性を見込めます。

AGAやHAGAの悩みが解決すれば、好きなヘアスタイルにもできますし、写真うつりや視線も気になりません。
効果が実証されているミノキシジルを正しく使えば、高い確率で今より良い状態になることでしょう。

諦めてしまう前に是非、一度試してみてはいかがでしょうか?

参考:
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版(日本皮膚科学会ガイドライン)
ミノキシジルのリスク区分について(厚生労働省)

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