AGA(男性型脱毛症)に悩む人は多く、早い段階から対策をしておかなければ手遅れになるケースは大いに考えられます。そこで注目されているのが「ミノキシジル」という成分です。
ミノキシジルは市販の発毛剤にも含まれている成分で、薄毛対策には欠かせないものです。そこで今回は、ミノキシジルがAGA・薄毛におすすめな理由を説明し、あわせて市販で購入できるミノキシジル外用薬を紹介していきます。
ミノキシジルがAGA・薄毛治療におすすめな理由とは?
薄毛に悩んでいる人は、ミノキシジルという名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。ミノキシジルはAGA・薄毛治療におすすめであるといわれていますが、その理由について解説していきます。
1. 発毛効果が認められている
ミノキシジルは発毛効果が認められている成分です。血流を改善する作用があり、それにより髪に対しても血流が良くなることで発毛を促します。また、毛母細胞を活性化させる効果もあります。
血行を促進させると、髪に対して必要な栄養素を届けやすくなります。ミノキシジルが毛細血管を広げ、髪が育つために欠かせない栄養を運んでくれるため、結果的に髪が生えやすくなるということです。
毛母細胞とは毛を作る場所で、活性化することにより髪の生成を促す働きがあります。毛母細胞は髪を生やすために非常に重要な細胞であり、動きを活発化させるにはミノキシジルが欠かせません。
これら2つの働きにより、ミノキシジルは発毛効果が認められています。
2. 外用薬|内服薬と併用できる
ミノキシジルは塗るタイプの外用薬と、錠剤タイプの内服薬があります。一般的に外用薬は広く知られており、リアップやリグロなどはテレビコマーシャルでも放送されているため、知名度が高いです。
ミノキシジルの外用薬については、単体で使用するのではなく、内服薬と併用することでより発毛効果が得られます。なかでも、髪の発育を妨げる男性ホルモンを生成させなくする、フィナステリドとの併用がおすすめ。
フィナステリドは、日本皮膚学会の男性型脱毛症ガイドラインのAランクに分類されるもので、高い発毛効果が期待できる成分です。外用薬としてミノキシジルを、内服薬でフィナステリドを使うことで、薄毛対策ができることを知っておきましょう。
注意|タブレットなど内服薬の服用は勧められていない
ミノキシジルは塗るタイプの外用薬の方が知られていますが、タブレットタイプの内服薬もあります。もともとは血流を改善して血圧を下げるために作られた医薬品です。しかし、実はミノキシジルタブレットは服用が勧められていません。
服用するタイプのミノキシジル錠剤は、日本国内では未承認の薬剤です。そのため、患者に投与する場合は品質や有効性、安全性が確認されたものではないことを説明しなければいけません。
ミノキシジルの副作用にはどんなものがある?
ミノキシジルは発毛効果が期待できる有効成分ですが、気になるのは、使用することでどのような副作用があるのかという点です。良い部分ばかりに目を向けるのではなく、副作用によるリスクについても把握しておきましょう。
ミノキシジル外用薬の副作用とは?
ミノキシジル外用薬の副作用は、主に下記が挙げられます。
- 湿疹(かゆみ・かぶれ)
- 毛のう炎
- 接触皮膚炎
これは市販薬としても知られている「リアップ」の公式サイトに記載されている情報で、副作用の発生率は8.0%といわれています。ミノキシジルに含まれている成分によりアレルギー反応を起こし、頭皮が荒れることが原因です。
また、ミノキシジルを使用し始めた頃は抜け毛が多くなる場合があります。これもミノキシジルの副作用による「初期脱毛」ですが、決して悪いことではなく毛が生えるための準備段階といえます。
新しい髪が古い髪を押し出すことで抜け毛が増えているだけなので、一時的なものです。誰でも起こるわけではありませんし、初期脱毛の期間は個人差がありますが、およそ1ヶ月から2ヶ月程度とされています。
ミノキシジル内服薬の副作用とは?
ミノキシジル内服薬の副作用は下記が挙げられます。
- 立ちくらみ
- めまい
- ふらつき
- 動悸
- 息切れ
- むくみ
外用薬とは違い、内服薬は成分が血液に入り体全体に流れるため、上記の副作用は起きやすいといわれています。また、軽い頭皮トラブルも副作用として発生する可能性がありますので、症状が出た場合は使用を中断してください。
成分配合! 市販で買えるオススメのミノキシジル外用薬を紹介
ミノキシジルが発毛に効果を発揮することから、AGAや薄毛対策におすすめなのは理解できました。では、ミノキシジルが配合されている市販薬にはどういったものがあるのか、商品をピックアップして紹介していきます。
大正製薬|リアップX5プラス
大正製薬から発売されている「リアップX5プラス」は、「強く、太く、発毛」をキャッチフレーズにしている発毛剤で、ミノキシジルが5%配合されています。また、発毛をサポートする3つの成分がプラスされているのも特徴です。
多くの薬局などで販売されており、国内でも最もシェアがあるといっても過言ではない商品です。リアップX5プラスは、女性の使用による安全確認がされていないため、使用は避けてください。
大正製薬|リアップ リジェンヌ(女性用)
上記で紹介したリアップX5の女性版「リアップ リジェンヌ」は、髪の深部に働きかけ生える力を与える発毛エッセンスです。男性用のリアップはミノキシジルが5%配合されていますが、女性用は1%となります。
壮年性脱毛症に効果を発揮する製品で、発毛促進や育毛だけでなく、抜け毛の進行を予防する効果も期待できます。1日2回、1回あたり1mlを気になる部分に塗布するだけと、使い方も簡単です。
アンファー|スカルプD メディカルミノキ5
「スカルプD メディカルミノキ5」は、日本国内最大濃度となるミノキシジルを5%配合している製品です。スカルプDはシャンプーの印象が強くありますが、「ミノキなら、生える。」をキャッチフレーズに知名度を高めています。
クッションラバーヘッドを採用していることで頭皮に塗る際の負担を軽減しているのが特徴。また、使用感はしっとりとしており、長く使い続けることを考えられています。酸化防止剤フリーで、安定性を確認しているのも商品のポイントです。
さらに、スカルプD メディカルミノキ5は補償サービスが付帯されており、最長6ヶ月分30,000円の治療費を補償します。これは日本初のサービスで、スカルプD メディカルミノキ5の4本セットが対象商品となります。
ロート製薬|リグロEX5
「リグロEX5」は、リアップと並び市販薬として人気を獲得している製品です。ミノキシジルを5%配合しており、発毛や育毛、および抜け毛の進行を防ぎます。1日2回、1回あたり1mlを脱毛している頭皮に塗るだけなので、使い方も簡単です。
頭皮に負担をかけにくい「やわらかノズルヘッド」を採用しているのも特徴。目安として少なくとも4ヶ月は継続して使用することが推奨されていますので、根気よくAGA・薄毛対策を行いましょう。
ミノキシジルはAGA・薄毛治療におすすめ|併用はクリニックに相談しよう
ミノキシジルは血行促進や毛母細胞の活性化を促すことにより、発毛効果がある成分です。ミノキシジルを配合している発毛剤は、ドラッグストアで購入できるため手に入れやすいのも人気の理由。
また、一般的には外用薬が知られていますが、錠剤などタブレットタイプの内服薬もあります。外用薬と内服薬の併用でより効果を得ようと考える人は多いですが、国内では未承認となるため、一度クリニックにて相談することをおすすめします。