AGA(男性型脱毛症)に悩んでいる人は多く、専門の治療クリニックについては街中の広告やテレビコマーシャルでも放送されるほどです。そして、薬の投与で治療をするにあたり、フィンペシアが注目されています。
フィンペシアはプロペシアのジェネリック医薬品で、安く購入できる点がメリットといわれていますが、気になるのは副作用についてです。
そこで今回は、フィンペシアを服用すると初期脱毛は起きるのか、そのほかの副作用はどういったものがあるかを解説します。
また、あわせてAGA治療に有効であるとされるミノキシジルと併用した場合に起こり得る症状についても説明していきますので、使用を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
フィンペシアの服用で初期脱毛は起きる? どれくらい続く?
AGA治療に医薬品を用いる場合、多くの人は副作用を気にします。そして、フィンペシアを使用するにあたり初期脱毛が起きるという話がありますが本当なのでしょうか。
フィンペシアを使用することによる初期脱毛について、また初期脱毛がどれくらい続くのかについて解説していきます。
フィンペシアの主成分はフィナステリド|プロペシアのジェネリック
まず、フィンペシアとはどういった医薬品であるかを説明していきます。フィンペシアはインドのムンバイにあるシプラ社が製造・販売しているもので、AGA治療に活用されている「プロペシア」のジェネリック医薬品です。
フィンペシアはプロペシアと同じフィナステリドを主成分として配合しており、AGAの原因であるDHTの産生を抑制して抜け毛などを防止してAGAの進行を遅らせます。しかし、フィンペシアは厚生労働省が承認していない未承認の薬です。
つまり、安全性が確認されていないことから日本国内では製造はもちろん、販売もされていません。そのため、購入する際は通販サイト、もしくは海外から個人輸入をする必要があります。
フィンペシア(フィナステリド)で初期脱毛が起きる可能性はある?
AGAの治療薬を使用することで発生するといわれているのが「初期脱毛」です。髪は発毛と脱毛を繰り返すヘアサイクルがあり、そのうえで初期脱毛は新しい髪を生やすために必要なことです。
フィンペシアを服用することで初期脱毛があるということは、毛母細胞が活性化されて新しい髪が生えてきた証拠になります。しかし、フィンペシアによる初期脱毛が起きる可能性は、個人差がありますので一概にはいえません。
また、初期脱毛が起きた際に、どれくらい続くのかについてもわかっていない部分です。しかし、一般的にはフィンペシアを服用して1ヶ月程度で初期脱毛が起こり、そこから数ヶ月は続くケースが比較的多いといわれています。
AGAや薄毛治療を専門にしているクリニックでも意見が割れているようなので、フィンペシアの服用による初期脱毛が起きる可能性は低いと認識しておきましょう。
ミノキシジル外用薬と併用した場合は?
AGA治療に使用される発毛剤などに配合されている成分が「ミノキシジル」です。ミノキシジルは血行を促進することで毛母細胞を活発化させ発毛を促します。そのため、新たに髪を増やしてAGAや薄毛を改善するために用いられています。
そして、ミノキシジルは外用薬として使用されることが多く、大正製薬のリアップやロート製薬のリグロなどが有名です。AGA治療の効果をより高めるため、内服薬であるフィンペシアとの併用を検討する人もいます。
ミノキシジルは毛母細胞を活性化させる効果があるため、治療を開始したはじめの頃に初期脱毛が起こることがあります。フィンペシアだけでは初期脱毛は起こる可能性が低いですが、ミノキシジルと
併用すると起こり得ると理解しておきましょう。
抜け毛が気になる……初期脱毛が起きたら使用は中止した方がいい?
初期脱毛が起きると「薬が合っていない」と感じて使用を中断してしまう人がいます。しかし、上述した通り初期脱毛は新たな髪を生やすうえで欠かせないものです。初期脱毛がおきているということは、使用している薬が効いている証拠といえます。
そのため、初期脱毛が起きてもそのまま使用を辞めずに続けた方が良いです。しかし、髪を生やすために始めた治療で毛が抜けていくと不安にも感じるでしょう。
気になるときは、専門のクリニックに相談してみてください。
フィンペシア(フィナステリド)で起こりうる副作用とは?
フィンペシアを使用することで、どのような副作用が起こり得るのでしょうか。ここからは、フィンペシアに配合されている「フィナステリド」により起こり得る副作用について解説していきます。
フィンペシアの副作用の一例を紹介
フィンペシアの服用による副作用は下記が挙げられます。
- 性欲減退
- 勃起機能不全
- 蕁麻疹
- 発疹
あくまで一例ではありますが、フィンペシアを服用することでこれらの副作用が発生する場合があるといわれています。フィンペシアによる副作用は全体の4%程度の人に発生するといわれ、決して数値的には高くありません。
肝機能障害を起こす可能性もある
上記以外にも、フィンペシアを服用することで肝機能障害を引き起こす可能性もあります。考えられている副作用のなかでも重大な部類に属していますので、異常が認められた場合は投与を中止して適切な処置を行うため医師に相談してください。
フィンペシアを服用する際の注意点|男性専用の医薬品
フィンペシアは男性専用のAGA治療薬で、女性は服用しても効果が得られません。また、女性や子供へ与える影響ははっきりしていないため、服用は避けてください。経皮吸収の程度もわかっていないため、接触することも避けましょう。
そして、妊娠している人、または妊娠している可能性がある人は要注意です。フィンペシアを服用・接触すると男性胎児における生殖器官の正常発育に悪影響を及ぼす危険性がありますので注意してください。
フィンペシアが合わない時はクリニックに相談|違うAGA・薄毛治療薬を選ぼう
フィンペシアを服用していて、効果がみられない場合や体に合わないと感じたときは、AGAを専門にしているクリニックに相談してみましょう。違う成分の薬の使用を勧めてくれるため、今よりも効果を実感できるかもしれません。
フィンペシアで初期脱毛の起きる可能性は低い
フィンペシアはプロペシアと同じ成分である「フィナステリド」を使用しているジェネリック医薬品として注目されています。しかし、日本国内では厚生労働省から承認されていない医薬品であるため、製造や販売は行われていません。
つまり、安全性が確認されていないことから使用する際は注意が必要です。また、AGA治療薬を使用するなかで発生する「初期脱毛」についても、起こり得る可能性が低いといわれています。
フィンペシアはミノキシジル外用薬と併用することで、新しい髪を生やすための初期脱毛が起こりやすいです。初期脱毛は決して悪い症状ではありませんが、気になる人は専門のクリニックにて相談をしてみましょう。